古代の人々は星の動きを見て暦をつくり、農業や漁業を発展させました。400 年前のガリレオ・ガリレイの望遠鏡による天体観測は、天文学を飛躍的に進化させ、ニュートンを経て、近代科学文明の礎を築きました。人類は宙を見あげ、ナゾを解明することで、時代の扉を開いてきたのです。いま、宇宙科学は宇宙工学へと発展することで、スペースシャトルの次を担うロケットや宇宙ステーション、宇宙太陽光発電などを生みだそうとしています。また、温暖化が進む地上では、宇宙科学が解明した太陽エネルギーを効率よく使う技術と電気自動車によるクリーンエネルギーの普及・促進に期待が寄せられています。「宙博2009」では、このような観点から、環境エネルギー分野にフォーカスしたセミナープログラム「Green by IT & Science フォーラム」を特別企画として実施します。ぜひとも、ふるってご参加ください。
レクチャーフィールドは、最先端で活躍される方々の話を聞き、考え、ともに語りあう場所です。天文学、物理学、宇宙開発、環境エネルギー等をテーマにした、セミナーやディスカッション、トークショーなどを開催します。
宇宙からの地球観測や天気予報、宇宙太陽光発電など、最先端の宇宙研究は環境エネルギー分野の発展に大きく寄与しています。各分野で活躍中の方々をお招きし、トップレベルのセミナーやディスカッションをお届けします。
CO2の増加による地球温暖化や、異常気象、海面上昇など、地球環境の急変は人類にとって待ったなしの問題です。環境エネルギーフィールドでは、太陽光発電や高性能の電気自動車など、人類の未来を拓くクリーンな産業技術をご紹介します。
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[夜中でも、なぜ太陽光が利用できるのか?]
宇宙太陽光利用システム(SSPS)とは、高度約36,000kmの軌道にある静止衛星で集めた太陽光を、マイクロ波やレーザーに変換して地上に送る発電システム。JAXA、大学機関、民間企業などが総力をあげ2030年頃の実現をめざして研究開発を進めるこの最先端システムをご紹介します。
協力=独立行政法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)/財団法人 無人宇宙実験システム研究開発機構(USEF)/独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)/京都大学生存圏研究所
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[太陽光発電と宇宙観測って関係あるの?]
SolarTAOプロジェクトとは、南米チリのアタカマ砂漠に位置する標高5600mの高山に、大口径赤外線望遠鏡を設置し、その望遠鏡を太陽光発電にて運用するという先進プロジェクト。現地ドキュメンタリー映像、太陽光パネルや超伝導ケーブルの実物展示、ミニ講演などを通してプロジェクトをご紹介。世界初のコミュニケーション・ロボット《wakamaru》にも会える!
協力=東京大学 SolarTAOプロジェクト推進グループ/コニカミノルタプラネタリウム株式会社/住友商事株式会社/住友電気工業株式会社/三菱重工業株式会社、他
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[ITで省エネって、どういうこと?]
「人を感じて動く、人に合わせて動く」ユビキタス技術を駆使することで「自然にできてしまう、やりたくなる省エネ」を実現する新環境ソリューション《BE GREEN》をご紹介します。インターネットと設備制御の統合ゲートウェイ《CFMS by BX-Office》による、オフィス向け省エネ実現デモンストレーションで《BE GREEN》を体感してください。
特別協賛=株式会社ユビテック
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ハイブリッドカーをはじめ高い環境性能を誇る中古車が増加する中、電気自動車のイメージを覆す中古電気自動車のテスラ・ロードスターが日本初上陸。
協力=株式会社ガリバーインターナショナル
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[人はいつまでガソリンに頼るのか?]
地球温暖化対策のため、CO2削減が世界的な課題になっている現代、電気自動車は地球の希望です。8つの車輪に組み込まれたインホイールモーターにより最高速度370km/hを実現した電気自動車《Eliica》の実車を展示いたします。
協力=株式会社SIM-Drive/慶應義塾大学